ライアスは、おそらく魔法で、
旧校舎の机を勝手に並べて、
状況の把握をするべく、
俺とリーヴェに座るように促して、
ライアス本人は机に腰かけた。

机は、腰掛けるものではないんだが、
とか思ったけど、俺はおとなしく、
ライアスと同じように机に腰かけた。

イルルは泣き止まなくて、使い物にならない。
とりあえず、イルルは、
泣き止むまで放っておくしかないと思った。

ラウザが庇ったのが俺だったら?
…考えたくもない。

今、ナターシャさんはラウザの遺体の血を拭き、
レグナくんは簡素な祈りを天に捧げている。