勇者34歳

魔力の供給源?

トロンコロンの住人から奪った時間じゃないのか?

しかしその表情から考えると
それだけではないのだろう。

俺は傲慢のサキの行動を警戒しながらも、考える。

「まさか、行方不明になった学生!?」

「頭は悪くないのねぇ。」

サキは一瞬固まった俺たちを嘲笑う。

「まずは小さな村の住人たちから生命エネルギーを奪ったわ。」

傲慢のサキは炎をレグナくんに投げつけつつ、
空中の剣を操りラウザの刀を防ぎながら
なんでもないことのように話す。

「そして適度に人が多かったこの町で、魔力の高い人間を、監禁して魔力を集めているの。」

傲慢のサキは、淡々と
なんでもないことのように話し続ける。

「この敷地内程度なら焼け野原にできるけど。でもそしたら魔力の供給源が死んじゃうし、また供給源を集めるのはちょっと面倒かしら。」

供給源って、間違いなく、監禁してる学生のことだ。
あまりにも、俺たちと、思考回路が違う。

「ちょっと天界の聖気が強かったけど、あなたも供給源に欲しかったのよ?」

傲慢のサキはレグナくんを見る。

「じゃあ、昨日、ボクの羽を撃ったのは…。」

「わたしよ?」

そして、傲慢のサキはナターシャさんを睨む。

「治癒士まで一緒とは思わなかったわ、昨日のお礼は、させてもらうわよ。」

「どうぞご自由にっ!」

ナターシャさんは言いながら、
瞬時に傲慢のサキの懐に滑り込み
傲慢のサキを投げ飛ばす!

えっ?!そんな原始的な方法?!

しかし、あっさりと投げ飛ばされる傲慢のサキ。

傲慢のサキは地面に背中を打ち付け、
しばらく、痛みに顔を歪める。