勇者34歳

「で、話は変わるけど。」

ラウザが言う。

「僕の元々の力は魔族探知で、マリスイーには魔族退治に来たんだけど。」

うん、知ってるし、目的も忘れてないよ。
俺たちは元の体に戻る方法を探してるし。

「学校怪しいから学校行かない?」

「そうですね。ボクは学校で翼を撃ち抜かれました。」

いつの間に目を覚ましていたのか
どこから聞いてたのかもわからないけど、
突然レグナくんが言った。

相変わらず、うつ伏せのままで、
目も閉じていたけど。

「レグナ、大丈夫なのか?」

珍しく、イルルがレグナくんを気づかう。
雨でも降るんじゃないのか?

「ナターシャさんのお陰で。」

レグナくんはそのままの状態で話し始めた。

「ボクとナターシャさんは、うまく取り巻きから逃げられず、結局ボクは羽を出しました。」

あぁ、あの集団からはなかなか、逃げられないよね…。

「そしたら、羽を撃ち抜かれました。間違いなく魔族の魔法でした。じゃないと、こんなに回復が遅いなんて、考えられません。元々、ぽこさん達のような地の民よりも、脆弱ではあるのですけどね。」

レグナくんはそう言って、
つらそうに目を閉じている。

「カタキウチと行くか。」

イルルが、感情の起伏を見せずそう言った。
でも、目がすわっている。
これは、表に出さないだけで相当怒っている。
多分、もう、止めてもきかない。