「つまり、今、ラウザは俺の紐みたいな滅魔術を使えるわけだな。」
イルルが何の感慨もない声で、
ラウザに確認する。
「うん。」
ラウザが、あっさりと肯定する。
「滅魔の力があるなんて、俺はお袋から全然聞いてないんだけど…。」
「知らないの?」
ラウザがイルルに問う。
知らないの?って言われても
何のことやら。
しかし、ラウザは誰に対しても
答えを求めているわけではなさそうだ。
「魔族狩りの素質は魔族狩りにしか、見分けられないよ。」
ツキヨさんには魔族狩りの素質はなかったってことだな…。
「僕も、色んな人の魔族狩りの素質を見つけてきた。」
ラウザは窓の外を見た。
どこを見ているわけでもない。
ラウザ自身の過去を見ているのかもしれない。
「それで今、滅魔の力を少しだけ得られたにすぎないし。」
「弟子何人?」
イルルが唐突にラウザに聞いた。
「そんなに多くない。」
ラウザは、答えた後、少し考え込んだ。
「イルルの他にはイブナクとか、サウラとか…。」
名前言われても心当たりないし…。
イブナク?サウラ?知らない子ですね。
「会うことがあったら魔符を交換するといい。特に、イブナクは魔族狩りとしては稀代の逸材で、滅魔の魔符を持っている。」
わざわざ名前を教えたのは
滅魔の魔符を持つ人の情報をくれただけらしい。
イルルが何の感慨もない声で、
ラウザに確認する。
「うん。」
ラウザが、あっさりと肯定する。
「滅魔の力があるなんて、俺はお袋から全然聞いてないんだけど…。」
「知らないの?」
ラウザがイルルに問う。
知らないの?って言われても
何のことやら。
しかし、ラウザは誰に対しても
答えを求めているわけではなさそうだ。
「魔族狩りの素質は魔族狩りにしか、見分けられないよ。」
ツキヨさんには魔族狩りの素質はなかったってことだな…。
「僕も、色んな人の魔族狩りの素質を見つけてきた。」
ラウザは窓の外を見た。
どこを見ているわけでもない。
ラウザ自身の過去を見ているのかもしれない。
「それで今、滅魔の力を少しだけ得られたにすぎないし。」
「弟子何人?」
イルルが唐突にラウザに聞いた。
「そんなに多くない。」
ラウザは、答えた後、少し考え込んだ。
「イルルの他にはイブナクとか、サウラとか…。」
名前言われても心当たりないし…。
イブナク?サウラ?知らない子ですね。
「会うことがあったら魔符を交換するといい。特に、イブナクは魔族狩りとしては稀代の逸材で、滅魔の魔符を持っている。」
わざわざ名前を教えたのは
滅魔の魔符を持つ人の情報をくれただけらしい。

