「お!老け顔の勇者やん。おひさやな。」
出たーー!ーー!
としか言いようがないが
今は深夜なので、
喉まで出かかった悲鳴を飲み込む。
「ひっ…!」
変な声が出てしまったが
それはどうでもよくて。
そこには、メルスベルク鉱山で悪事を働いていた美形の魔族がいた。
「おま、捕まったんじゃ…。」
「勇者さんが忘れられなくて出てきてしもたわ。」
き、キモッ…。
俺としては永久に、
きれいさっぱり、
塵ほども残さず、
忘れ去ってほしかったんですけど!
「その蔑みの視線、ゾクゾクするわぁ~。」
ラウザが嫌なものを見るような目で俺を見た。
「知り合いか?これ、滅してもいいか?」
出たーー!ーー!
としか言いようがないが
今は深夜なので、
喉まで出かかった悲鳴を飲み込む。
「ひっ…!」
変な声が出てしまったが
それはどうでもよくて。
そこには、メルスベルク鉱山で悪事を働いていた美形の魔族がいた。
「おま、捕まったんじゃ…。」
「勇者さんが忘れられなくて出てきてしもたわ。」
き、キモッ…。
俺としては永久に、
きれいさっぱり、
塵ほども残さず、
忘れ去ってほしかったんですけど!
「その蔑みの視線、ゾクゾクするわぁ~。」
ラウザが嫌なものを見るような目で俺を見た。
「知り合いか?これ、滅してもいいか?」

