勇者34歳

いでっ!

俺は椅子から転げ落ちて目が覚めた。

辺りはまだ暗いから深夜かな。

リーヴェは丸まって眠っている。

レグナくんはまだ、うつ伏せのままだ。
いつも教会で寝泊まりしていたのだが。

ナターシャさんは、
レグナくんの横で突っ伏して眠っている。

部屋を見渡すと、
イルルと、ラウザの姿がない。

が。

ベランダから声がする。

不純同性交遊か?!

さすがにベランダはねーよと思い、
俺はベランダに出ると。



いた。



いや、イルルとラウザもいたけど、
なんか、いてはいけない何かが。



そこにいた。