「ぽこぽん、何故俺を睨むんだ?」

何故と言われましてもね。

「服をひん剥いて、さっさと着る。こいつら全部しばけるわけないだろ。」

一応考えがあっての行動だったらしい。

服に血がついていないのを見ると
魔族は斬られたわけではなかったようだ。

「安心しろ、峰打ちだ。」

服を剥いた魔族は
口を塞いで縄で縛って
入り口の小屋に転がしておくことになった。

「殺すと血の匂いで気づかれちゃうんだよな。」

イルルが昔何をやっていたのか知らないが、
物騒なことは得意なようだ…。