校舎の中から足音が聞こえる。
校舎の外からも足音が聞こえる。
「こっちから魔力が…、あれ?」
校舎の外側から
間抜けな声を出しながら現れたのはラウザだった。
校舎の中からはリーヴェが出てきた。
イルルはへたりこんでいたが、
弱みを見せたくないのか、立とうとした。
「」
声なき声ってこんな感じだろうか。
息だけ吐いて
何も言えずにまたしゃがみこんでしまった。
ラウザはイルルの様子を観察してつぶやく。
「魔族狩りの素質があるっぽいな。」
え、なんで?
俺とリーヴェはイルルとラウザを見る。
「魔族狩りの素質は、強大な魔力に反応できるかどうかだから。」
ラウザは俺を真っ直ぐに見つめる。
何しろラウザの性癖がアレなので
俺は慌てて目を逸らす。
「魔法が使えなくてもわかる人はいるけど、ぽこさんは違うっぽいな。」
ラウザはイルルを肩に担ぐ。
「おい?!」
俺は、ラウザに見つめられた時よりも、さらに慌てた。
「心配ならついてくれば?」
俺が何を心配しているのか、
ラウザ本人は
よく理解しているらしい。
「はいはい。」
リーヴェがついていくようだ。
心配していたのか…意外すぎる。
「ナタ、ナタを…。」
イルルがひたすらナタ様の名前を
声に出している。
「わかったよ、ナタ様は任せろ。」
イルルの頭をぽふぽふと撫でると
イルルは安心したのか、
ぐったりしてしまった。
「このチビの保護者はぽこさんで合ってる?」
ラウザに確認された。
本来ならツキヨさんなんだろうけど…。
イルルの実年齢を考える。
本来は保護されるような年齢ではないし
ラウザのような若者にチビと呼ばれるような年齢でもないが。
全ての事情を話すのが面倒だったから
肯定しておいた。
校舎の外からも足音が聞こえる。
「こっちから魔力が…、あれ?」
校舎の外側から
間抜けな声を出しながら現れたのはラウザだった。
校舎の中からはリーヴェが出てきた。
イルルはへたりこんでいたが、
弱みを見せたくないのか、立とうとした。
「」
声なき声ってこんな感じだろうか。
息だけ吐いて
何も言えずにまたしゃがみこんでしまった。
ラウザはイルルの様子を観察してつぶやく。
「魔族狩りの素質があるっぽいな。」
え、なんで?
俺とリーヴェはイルルとラウザを見る。
「魔族狩りの素質は、強大な魔力に反応できるかどうかだから。」
ラウザは俺を真っ直ぐに見つめる。
何しろラウザの性癖がアレなので
俺は慌てて目を逸らす。
「魔法が使えなくてもわかる人はいるけど、ぽこさんは違うっぽいな。」
ラウザはイルルを肩に担ぐ。
「おい?!」
俺は、ラウザに見つめられた時よりも、さらに慌てた。
「心配ならついてくれば?」
俺が何を心配しているのか、
ラウザ本人は
よく理解しているらしい。
「はいはい。」
リーヴェがついていくようだ。
心配していたのか…意外すぎる。
「ナタ、ナタを…。」
イルルがひたすらナタ様の名前を
声に出している。
「わかったよ、ナタ様は任せろ。」
イルルの頭をぽふぽふと撫でると
イルルは安心したのか、
ぐったりしてしまった。
「このチビの保護者はぽこさんで合ってる?」
ラウザに確認された。
本来ならツキヨさんなんだろうけど…。
イルルの実年齢を考える。
本来は保護されるような年齢ではないし
ラウザのような若者にチビと呼ばれるような年齢でもないが。
全ての事情を話すのが面倒だったから
肯定しておいた。

