俺が入った教室は少し変な空気だった。

空気は気にせず、周りの話し声を聞く。

ありふれた雑談が多かった。

そんなに簡単に
魔族の情報なんて手に入るわけがないか。

「なぁなぁ見た?すっげぇカワイイ天使がいたぜ!」

…天使の情報なら簡単に手に入ったが、
…天使?まさか…。
レグナくん、羽が丸出しなのか?

「授業を始めるぞ。」

ここで先生登場。

できるだけ人が多い授業に潜り込むとしても
1日5個が限度か?少なすぎるな。

「じゃあこれを解いてくれる人。」

うわ、この授業、当てる形式かよ。
どこの学校でも、
ここで手をあげる奴はいないよな。

「じゃあそこの君。」

当たった生徒が前に出ると
教室がざわざわとする。

中等科か高等科の女子だ。
どんな天才児だよ。

そいつは少し考えたりしたが
解き終わって席に戻ろうとした。

が。

「っ…!」

イルル!

情報収集で目立つのは無しだろ!

「正解。」

多分イルルはオツムのレベルに合わせて
授業を選んだんだろうけど
これは後で説教確定だ。