「うぅ…、ひどいです…。」

「…。」

しくしくと悲しむレグナくんと
不機嫌そうな表情のイルル。

「なんかスミマセン…。」

「JJ、謝らなくていいぞ。不自然でなければ別にいい。」

不自然でないという観点だと
ラウザの髪が長いのが不自然なような。

そう思ってベランダから下を見ると
もっさりした髪型の男子は結構いた。

「…まあいいや。」

年齢も性別も違うヤツらがつるんでいるのは目立つので
見かけ上の性別でわけることにした。

最初に見かけ性別が女子の3人を送り出す。

しばらく時間を置いて男4人。

あ、そうだ。こいつは弾いておこう。

「服はなんとかなっただろ。ラウザ、後は1人で適当にやっていいぞ。」

「そうか。」

そう言ったらラウザはさっさと出ていってしまった。

いいように利用されただけのような気もするが
俺の体は無事だったからそれでよしとする。



ラウザが出ていってから
しばらく時間を置いて男3人で出発。

学校の校門前について解散する。

「じゃ、あとはそれぞれ適当に情報を集めてくれ。」

「はいはい。」

リーヴェはそう言って
ふらりと学生に紛れてしまった。

俺も適当に人が多そうな教室に入る。