「魔界に魔族を狩りに遠征したんだけど、大物に逃げられた。」
逃がしちゃったのかよ。
それでこの業界やっていけるの?
ラウザさん大丈夫?
って思ったのが
露骨にレグナくんの顔に出た。
俺も同感だけど
俺は顔に出てないはず。
「考えてることはわかったから、とりあえず話聞いて。」
ラウザは少しイラついたのが顔に出た。
ラウザの見た目は20歳前後だが、
俺たちと違って
見た目どおりの年齢のようだ。
そして口調だけは冷静に話を続ける。
「んで、ターゲットの魔力を辿って、この街にいることがわかったからからここにいる。」
「魔力だけでターゲットを追えるのか?」
リーヴェがラウザに訊ねる。
「そうでもないけど、そういう人がだいたい魔族狩りになる。ていうか話聞いて。」
途中で話を遮られたのが嫌だったようだ。
「で、ターゲットは学校の中にいるところまでわかったんだけど。」
そこまでわかってて
何故倒しに行かないのか。
「学校の生徒にうまく紛れ込めなくて困っていた。」
しばらく、沈黙が続く。
レグナくんが焦れて口を挟む。
「で?以上、ですか?」
「うん。」
とは言っても、
学校に紛れ込むのは普通に難しいだろう。
「そこまで警備は厳しくないですよ、紛れ込めないのは多分その服が原因なのでは?」
ラウザの存在が強烈すぎたのと
レグナくんが臨戦態勢だったのと
昔はJJと一緒にいるのがごく当たり前だったのと
…様々な要因から
一緒にいることを忘れていたJJが言った。
脳内でJJに謝罪しながらも
JJが何を言いたいのか図りかねて
思わず見つめる。
「多分服だけなんとかしたらいけます。学術都市の名を冠するだけあって、学校側も把握してないくらい学生が多いんです。」
じゃあ紛れ込めないのは
間違いなくラウザの服が
目立つせいだろう。
「服って調達できる?」
JJに訊く。
「なんとかなるアテはありますよ。すぐには無理ですけど、明日くらいなら。」
「昔からだけども、相変わらず頼りになるな…。」
JJは首を振って否定する。
「早速調達してきますね。」
JJはそう言って飯屋を出ていった。
「服をなんとかしても、ぽこさんのアザはなんともならない気がするのぅ。」
ナターシャさんがぼそっとつぶやく。
なんでオデコなんて、
目立つ場所にアザがあるんだろう…。
「でも、隠したら逆に頭が目立つような。」
リーヴェが言うことも間違ってない。
どうしたもんかな。
逃がしちゃったのかよ。
それでこの業界やっていけるの?
ラウザさん大丈夫?
って思ったのが
露骨にレグナくんの顔に出た。
俺も同感だけど
俺は顔に出てないはず。
「考えてることはわかったから、とりあえず話聞いて。」
ラウザは少しイラついたのが顔に出た。
ラウザの見た目は20歳前後だが、
俺たちと違って
見た目どおりの年齢のようだ。
そして口調だけは冷静に話を続ける。
「んで、ターゲットの魔力を辿って、この街にいることがわかったからからここにいる。」
「魔力だけでターゲットを追えるのか?」
リーヴェがラウザに訊ねる。
「そうでもないけど、そういう人がだいたい魔族狩りになる。ていうか話聞いて。」
途中で話を遮られたのが嫌だったようだ。
「で、ターゲットは学校の中にいるところまでわかったんだけど。」
そこまでわかってて
何故倒しに行かないのか。
「学校の生徒にうまく紛れ込めなくて困っていた。」
しばらく、沈黙が続く。
レグナくんが焦れて口を挟む。
「で?以上、ですか?」
「うん。」
とは言っても、
学校に紛れ込むのは普通に難しいだろう。
「そこまで警備は厳しくないですよ、紛れ込めないのは多分その服が原因なのでは?」
ラウザの存在が強烈すぎたのと
レグナくんが臨戦態勢だったのと
昔はJJと一緒にいるのがごく当たり前だったのと
…様々な要因から
一緒にいることを忘れていたJJが言った。
脳内でJJに謝罪しながらも
JJが何を言いたいのか図りかねて
思わず見つめる。
「多分服だけなんとかしたらいけます。学術都市の名を冠するだけあって、学校側も把握してないくらい学生が多いんです。」
じゃあ紛れ込めないのは
間違いなくラウザの服が
目立つせいだろう。
「服って調達できる?」
JJに訊く。
「なんとかなるアテはありますよ。すぐには無理ですけど、明日くらいなら。」
「昔からだけども、相変わらず頼りになるな…。」
JJは首を振って否定する。
「早速調達してきますね。」
JJはそう言って飯屋を出ていった。
「服をなんとかしても、ぽこさんのアザはなんともならない気がするのぅ。」
ナターシャさんがぼそっとつぶやく。
なんでオデコなんて、
目立つ場所にアザがあるんだろう…。
「でも、隠したら逆に頭が目立つような。」
リーヴェが言うことも間違ってない。
どうしたもんかな。

