勇者34歳

魔族狩りの男はラウザと名乗った。

ラウザが落ち着いて話したいと言うので
近くの飯屋に入る。

食事の時間帯ではないはずだが
どうやら学生の溜まり場になっているようで
専門的な話からくだらない話まで
色んな話題で溢れていた。

店の真ん中に7人でぞろぞろと座る。

7人席とかなかったから
テーブルをくっつけて
勝手に7人席にした。

「何から話す?勇者ぽこぽんご一行様だと思うけど、念のため。」

本当に、このアザは
便利なのか不便なのかわからんな…。

「魔族を殺しそびれたというところから聞きたいんですけど。」

レグナくん、目が恐いよ…。

でもレグナくんの
魔族に対する憤りは
わからなくもないから

むやみやたらにラウザにつっかかるようだったら
何か対策しないといけないけど
態度が刺々しいだけなら放置しよう。