「イルルを探そう…今のイルルは誘拐するのにお手軽なサイズになってるし。」

ため息と一緒にエクトプラズムを吐きながら
ナターシャさんとリーヴェに言った。

「あっ、ぽこさん!」

なに?

リーヴェの声でもなく
ナターシャさんの声でもなく

しかし確かに聞き覚えがある声が聞こえた。

声の主を見る。

「JJ?」

旧友のJJ(ジェイジェイ)だった。

「JJ?なんでこんなところに。」

「いやそれよりぽこさん…?で本当に合ってます?若返っているような…どんなアンチエイジングしたらそうなるんですか?」

JJと最後に会ったのは3年前だが
当時より若返っていたらそりゃ驚くよな…。

蛇足だが今の外見年齢は
ちょうどJJと出会ったときの姿になる。

「手っ取り早く説明すると、世の中には色んなことがあるとしか言いようがないな。」

JJと話し込みそうになったが
今はイルルを探してるんだった。

「そういえばJJ、帯刀したヤツ見てない?14歳くらいの。」

「さっきいましたよ。魔族狩りに絡まれていたような…。」

…魔族狩り?