イルル達は意外に手こずったらしく
その後また数日遅れると連絡が入った。



俺たちはまったり準備をしながら過ごしていたが。



ある日突然、
客室に来たのはナターシャさんだった。

ここ数日、固い表情で何か調べものをしていたようだった。

今は、表情はない。



ナターシャさんは、客室に来たものの
暫く無言で考え込んでいた。

「ぽこさん、一応知っておいたほうがいいかと思って。」

なんのことだろう?

「本人が言ってないのにボクがこういう形で言うのはよくないんだけど。」

何だろう?

「でもボクはイルルが大事だし心配だから、近くに危険かもしれないことがあるから…。」

珍しく、ナターシャさんの、歯切れが悪い。

「えっと、聖族混じりが存在するのは知ってると思うけど、魔族混じりも、この世界には存在する。」

「うん、それは知ってるけど。」





「リーヴェ・マカロン、は、魔族混じりの天才軍師。」





リーヴェは今、
イルルと一緒に、刀を探しに出かけている。