イルルが眠り込んで3日。

俺は待つことに対して我慢できなくなって
ナターシャさん、リーヴェ、レグナくんに

「イルルを、もう少し高度な手当てができる場所に移したほうがいいかも。」

と、提案した。

3日間眠りっぱなしで
栄養状態もよくない。

このままでは戦線復帰も困難になる。

「じゃあプラーティーン城がいいと思う。」

ナターシャさんがぽつりと呟いた。

「一流の医師に治癒士に…多分、揃ってないものなんてないからのぅ。」

ナターシャさんの
その言葉を聞いて

俺たちは慎重にイルルを
飛行車に載せると
プラーティーン城まで
飛行車を運転した。