準備ができて陣形を作る。

見張りの山賊を撃って
永久に沈黙させる。

後味?

そんなの、当然悪い。

魔界から魔族が溢れ出してるのに
人間同士で殺し合ってる場合じゃない。
そう思ってるのは本当だ。

でも、殺らなきゃ殺られる。

俺は黙々と山賊を狙撃していく。

山賊とはいえ
人命を奪うトリガーはこんなに重い。

俺はじゅうぶん目立ったはずだ。

「ちっ、退却しやがるのか…?」

山賊たちは思ったとおりには動かない。

「くっそ、イルルはどうなってるんだ?!」

『イルルさんは普通に放置されてますね…。』

レグナくんからの連絡だ。