勇者34歳

「まさかあのリーヴェが軍師をできるとはのぅ。」

俺も驚いている。
ただの織工ギルドの職人ではなかったらしい。

「何時にどこに行けばいいのやら。」

そういえば
具体的な作戦開始時間を
きいていない。

「案外とっくにリーヴェに指令書が送られてるかもな…。」

3人で宿屋に戻る。

予想どおり
リーヴェには
ウードロードさんからの指令書が届いていた。

「明朝0600に作戦開始らしいぞ。でもなんで俺が指揮官補佐なんだ?」

「リーヴェ・マカロンだからだろ。」

リーヴェはうーん、と唸ると

「やってみっか。」

あっさりと決心してくれた。