「そういえばレグナくんってさ。」

レグナくんがこっちを見る。

「なんであの時俺を助けてくれたの?」

「あのときとは?」

「リーゼの町で魔族に襲われたとき。」

レグナくんはなんともいえない顔をした。

「ぼくは、もう、勇者が死ぬところを見たくなかっただけです。」

そう言った後
レグナくんは数秒黙り

「あなたが勇者だなんて、光の精霊が認めても、ぼくは認めてませんからね。」

レグナくんは
ふんっ!と言わんばかりに
俺から顔をそむけると
窓から飛んでいった。

みんな色々あるな…。

「あ。」

みんな出掛けてしまった。

どうやら今日の留守番は俺のようだ。