それにしてもだよ。

「汚いからペッしなさいって…。」

疲れてるからか
なんか今日は心にグサグサくるな…。

「すねて甘えただけなのに怒ったら可哀想だからの。」

ナターシャさんが
信じられないことを言った気がした。

リーヴェはニヤニヤしている。
どうやら噛みつかれるのを
知っていたらしい。

「あれ甘えてたの?!」

イルルは無言で
ぷいっと横を向いてしまった。

よほど機嫌が悪いらしい。