やっと落ち着いたようなので
指示を出してみる。

「そこに転がってる変態は正規軍に回収に来てもらおう。リーヴェ、眠らせといてくれ。」

「えー。」

うわ、嫌がった。

「できるだろうが。」

リーヴェはぶちぶち言いながら
詠唱に入った。

ぶちぶち言ってるところから
既に詠唱だったのかもしれないけど
魔法使いじゃないから知らない。

なんか魔族が
キラキラした目でリーヴェを見ているが
やっぱりリーヴェも気持ち悪いのか
視界に入れようとしない。

視界に入ると
気が散るのは間違いないが。

実用に耐えられないくらい待って発動。
魔族を眠らせるのに詠唱込みで
1分半くらい。

倒れる魔族。

「…間違った………。」

すまないリーヴェ。無茶ぶりすぎた。
コレ相手に集中力が維持できるはずもないか。

一応おとなしくなったから
もう死んでてもいいよ…。

「これは眠ってるというよりは、気絶してますね。」

レグナくんが魔族の頭を蹴り飛ばして確認した。
起きたらどうするんだ。