「仲直り!」

ナターシャさんに言われて
イルルとレグナくんが向き合う。



「謝れよ。」

イルル!理不尽すぎる!

「何言ってるんですか、そっちが謝ってくださいよ。」

「とりあえず、悪気がないことは謝れない。」

「ここは謝って、大人の貫禄だとか器の大きさだとかを見せていただけます?」

「レグナ、とりあえずイルルは謝っとけば気がすむから。」

リーヴェ、君はいったいどれだけイルルに
無駄なごめんなさいを払ってきたんだい?

「ぼくが悪くないことは謝れません!」



俺、なんか、胃が痛くなってきた。

ストレスが溜まって
胃潰瘍とかで死んでも
勇者って次の代になるのかなぁ。
俺は特大のエクトプラズムを放出すると
もう完全にどスルーの体勢で
銃の整備を始めたのだった。



整備が終わって一時間くらいして

ナターシャさんがイルルに
なんとかごめんなさいさせて
形式上の友情を保ったようだった。



イルルを謝らせるとか、
がんばったなぁ、ナターシャさん。