「で、魔王って魔界のどこにいるのか教えてもらえませんか?」
天使くんは気を取り直して
魔族のケツを蹴り飛ばしながら
尋問を始めた。
「答えてくれたらもっとすごいことしますよ。」
「それに積極的に関わろうとする根性がすごいよ…。」
俺からは、ため息しか出ない。
「そもそも、今は魔王はおらんよ。」
変な顔で答える魔族。
「いない?どういうことですか?」
「5年前に死んどる。」
は?魔王って死ぬの?
「病死って言われとる。魔王が死んで、今は次の魔王が誰かって色んな勢力があって、魔界は戦国時代や。」
この部屋にいた全員が絶句した。
「ワシみたいな中級魔族は日より見中やねん。」
「じゃあどうすれば人間界を元の平和な世界にできるんですか。」
魔族の手をぐりぐりと踏みながら
天使くんが問う。
「魔王候補を全部しばけばええ。」
候補?!倒さなきゃいけない相手が増えてないか?!
「先代の魔王は、天界征服イケイケなおかたやったから、そのままのノリで今はこうなっとる。」
魔界のほうが荒れてるって
そういう理由か。
「魔界から見ると、天界は、人間界を挟んだ先にあるし。」
なんかめんどくさい話になってきた。
「そうですか。情報提供ありがとうございます。」
天使くんは慇懃にそう言って
魔族に関わるのをやめた。
「ちょ、もっとすごいことしてくれるって言うたやん。」
本気で悲しそうな顔をするなキモい。
「してるじゃないですか。」
天使くんは
文字通り天使の微笑みを浮かべて言った。
「放 置 プ レ イ 。」
…なるほど。
天使くんは気を取り直して
魔族のケツを蹴り飛ばしながら
尋問を始めた。
「答えてくれたらもっとすごいことしますよ。」
「それに積極的に関わろうとする根性がすごいよ…。」
俺からは、ため息しか出ない。
「そもそも、今は魔王はおらんよ。」
変な顔で答える魔族。
「いない?どういうことですか?」
「5年前に死んどる。」
は?魔王って死ぬの?
「病死って言われとる。魔王が死んで、今は次の魔王が誰かって色んな勢力があって、魔界は戦国時代や。」
この部屋にいた全員が絶句した。
「ワシみたいな中級魔族は日より見中やねん。」
「じゃあどうすれば人間界を元の平和な世界にできるんですか。」
魔族の手をぐりぐりと踏みながら
天使くんが問う。
「魔王候補を全部しばけばええ。」
候補?!倒さなきゃいけない相手が増えてないか?!
「先代の魔王は、天界征服イケイケなおかたやったから、そのままのノリで今はこうなっとる。」
魔界のほうが荒れてるって
そういう理由か。
「魔界から見ると、天界は、人間界を挟んだ先にあるし。」
なんかめんどくさい話になってきた。
「そうですか。情報提供ありがとうございます。」
天使くんは慇懃にそう言って
魔族に関わるのをやめた。
「ちょ、もっとすごいことしてくれるって言うたやん。」
本気で悲しそうな顔をするなキモい。
「してるじゃないですか。」
天使くんは
文字通り天使の微笑みを浮かべて言った。
「放 置 プ レ イ 。」
…なるほど。

