「と、言うわけで失礼しますよ、っと。」
ナチュラルにベランダから侵入する天使くん。
コイツが旅の途中で
不法侵入とかしないかのほうが心配だ。
「うわ、魔族?!」
…それもいたな。
また問題が山積みになって頭痛い。
「汚らわしい魔族が、なんでこんなところにいるんですか。」
さすが魔族と対立する天使。
罵る言葉に容赦がない。
「もっと罵ってぇ…。」
そんな気持ち悪いことを言っているのに
何故か美声。
天使くんは固まってしまった。
そういえば、
この魔族は縛られているとはいえ
同じ室内にナターシャさんがいるんだった。
少し不安になって
ナターシャさんの姿を探した。
…。
優雅に紅茶とか飲んでた。
「ナターシャさん、コレ不快じゃないんですか?」
思わず問い詰めるくらい
キモい生き物だと思うんだが。
「気にしたら負けよ。」
大物すぎるッ…。
「コツは目を合わせないことよ。」
計り知れなく残念な変態なのに
それなりに美形で、美声で、
目がいきそうな感じなんだが
ナターシャさんは
そんな次元は超越しているのか?
「ナターシャ、メガネどうした?」
いつもナターシャさんがかけているメガネがない。
「今はかけてない。」
ナターシャさんはニヤリと笑うと
「ド近眼のボクは勝ち組。」
「それ、『見ない』んじゃなくて『見えてない』んじゃ…。」
「霧が濃くて見えない。」
キッパリ。
言い切った。
ナチュラルにベランダから侵入する天使くん。
コイツが旅の途中で
不法侵入とかしないかのほうが心配だ。
「うわ、魔族?!」
…それもいたな。
また問題が山積みになって頭痛い。
「汚らわしい魔族が、なんでこんなところにいるんですか。」
さすが魔族と対立する天使。
罵る言葉に容赦がない。
「もっと罵ってぇ…。」
そんな気持ち悪いことを言っているのに
何故か美声。
天使くんは固まってしまった。
そういえば、
この魔族は縛られているとはいえ
同じ室内にナターシャさんがいるんだった。
少し不安になって
ナターシャさんの姿を探した。
…。
優雅に紅茶とか飲んでた。
「ナターシャさん、コレ不快じゃないんですか?」
思わず問い詰めるくらい
キモい生き物だと思うんだが。
「気にしたら負けよ。」
大物すぎるッ…。
「コツは目を合わせないことよ。」
計り知れなく残念な変態なのに
それなりに美形で、美声で、
目がいきそうな感じなんだが
ナターシャさんは
そんな次元は超越しているのか?
「ナターシャ、メガネどうした?」
いつもナターシャさんがかけているメガネがない。
「今はかけてない。」
ナターシャさんはニヤリと笑うと
「ド近眼のボクは勝ち組。」
「それ、『見ない』んじゃなくて『見えてない』んじゃ…。」
「霧が濃くて見えない。」
キッパリ。
言い切った。

