「あぁそうだ、ヒゲの兄さん。」
さっきのおっちゃんだ。
「勇者さんは時々農作業を手伝ってくれることもあるよ。」
ほほぅ。
「今は見当たらないけどねぇ。」
有益な情報だが…。
農作業をやってるところを
全部見て回るのか?
非現実的だな。
「ふむ、これは厳しいのぅ。」
ナターシャさんは立ち上がり
「偽勇者に繋がる情報はほぼゼロかな。どうするかぽこさんに任せるよ。」
「一旦宿に戻ろう。」
俺はナターシャさんにそう言って
宿へ向かって歩き始めたつもりだった。
しかし
宿に着いたのは夕方だった。
「ぽこさん、方向音痴だったのかね?」
失礼な。
この町、何も目印がないうえに
宿屋の看板すら出てないんだぞ!?
「ナターシャさんに言われたくない…。」
ナターシャさんもナターシャさんで
自信たっぷりの足取りで先導するが
ものの見事に間違っていた結果がこれだ。
情報収集において
俺とナターシャさんという組合せは
最悪だということが判明した。
…方向音痴が2人揃う的な意味で…。
さっきのおっちゃんだ。
「勇者さんは時々農作業を手伝ってくれることもあるよ。」
ほほぅ。
「今は見当たらないけどねぇ。」
有益な情報だが…。
農作業をやってるところを
全部見て回るのか?
非現実的だな。
「ふむ、これは厳しいのぅ。」
ナターシャさんは立ち上がり
「偽勇者に繋がる情報はほぼゼロかな。どうするかぽこさんに任せるよ。」
「一旦宿に戻ろう。」
俺はナターシャさんにそう言って
宿へ向かって歩き始めたつもりだった。
しかし
宿に着いたのは夕方だった。
「ぽこさん、方向音痴だったのかね?」
失礼な。
この町、何も目印がないうえに
宿屋の看板すら出てないんだぞ!?
「ナターシャさんに言われたくない…。」
ナターシャさんもナターシャさんで
自信たっぷりの足取りで先導するが
ものの見事に間違っていた結果がこれだ。
情報収集において
俺とナターシャさんという組合せは
最悪だということが判明した。
…方向音痴が2人揃う的な意味で…。

