「というわけ。」

詰め所で聞いた話を
ナターシャさんとイルルにも話す。

「ふむ。」

「…。」

イルルは眠そうだ。

「…くー…。」

このヤロウ、眠そうどころの話じゃない。
目を開けて寝てやがる。

「捕まえるのは大変そうだのぅ。」

ナターシャさんまでそう言うとは。
もしかして長丁場になるか?

「いや、方法はある。」

珍しくリーヴェが前向きなこと言った!

「頭を使う必要はあるけどな。」

リーヴェの表情が珍しく真面目になった。

「ぽこさん、ちょっと指揮権貸してくれよ。」

大丈夫か…?

「絶対捕まえてみせる。」