嘘吐きなその唇で


 * * *


『うわー、もう日が沈んでる。てか、夜じゃん』



「ゲーセンに長居しすぎたな」



輝く星空を仰ぎ見ながら、ゲーセンの前で呆然と立ち尽くす私たち。



その通りに並ぶ店々は、煌々と灯りを灯していて……。



はて、私たちはゲーセンに何時間いたんだろう。



よくもこんな時間まで飽きずにゲーセンにいたものだ。



私、飽き性なのに珍しい。



「よし、帰るか」



『そうだね。今日は遊び疲れた』



「俺もー」