嘘吐きなその唇で




ねぇ、“先生”は“先生”でしょ?



何であんたは友達感覚で、いつもいつも私に接するの?



せめて、学校では教師と生徒の関係でお願いしますよ、本当に。



はぁ、私ったらとんでもない人に気に入られた、と。



「俺も一緒にここで食べてもいいかな?」



屈み、私の顔を覗き込むようにして首を傾げる彼。



あのさ、見て分からない?



私、お友達と楽しく食事を――…



「是非とも!」



『……』