嘘吐きなその唇で




あぁ、その目はヤバイ。



狙った獲物は逃がさない。



瞳に獣の光がある。



息を呑む私に、朝比奈さんは低い声で囁く。



「もう後戻りは出来ない」



私の肌を滑るように撫で上げた。



『あっ……、まだ、ご飯、』



「うるさい」



『ん、』



やんわりと鎖骨を噛まれ、身をよじった。



このままだと流される。



これ以上はいけないと、必死に耐えながら訴える、が。