「大丈夫?」



びくっ



誰かいたんだ…しかも男子……


でも…声出す余裕無い…



赤の他人に傷ついたみっともない顔なんて見られたくないし…


俯いたまま、動けないでいた



ふと足元に影が差した。



「どうせ、『赤の他人に傷ついたみっともない顔なんて見られたくないし』とか思ってるんでしょ?」



…………え?…………



口に出した覚えはないんだけど…?