「っ!」 いきなり上村君が顔を赤くした。 「夏目さん…その顔反則…」 「え?」 ふと顔の筋肉が下がるのがわかった。 「何でもない…」 まだ顔の赤みが抜けないまま、 「じゃあ、俺はこれで…」 スタスタと足早に去っていく。 「またね!」 背中に手を振った。 …と同時に鞄の中の携帯が、バイブし始めた。