「えっと…」 はるき君は困っているようだ。 あたしと付き合っているはずなのに、困っている… 不安がよぎるあまり、じっと彼を見つめた。 はるき君はちらちらあたしを気にしながら考えている。 長野さんの質問に対してのあたしの返答のせいか。 「長野さん?」 「なに?」 「ごめんなさい。」 あたしは丁寧なお辞儀をしてはるき君をチラ見すると立ち上がった。 「先に戻ります。」 素早く後ろを向いて出口に向かった。 長野さんの間抜けな「え?」という声が聞こえたけれど、振り返らなかった。