「今日は…帰る。」



「え…?」



しばらくの沈黙の後地を這うような声が返ってきた。



「また明日―」



立ち上がって行ってしまう。



ガチャ…パタン。



「……」



“襲うかもしれない”



それのせいであたしは寂しくなるのか。



男と女は難しい。



「複雑…」



はるき君の体温がまだ残った部屋に響いた…