早く戻らないと上村君が不審に思うだろう。 踵を返そうとした。 なのに… はるき君によってそれは叶わなかった。 あたしの手をぐっと掴んでいる。 「どうしたの?」 トイレに行きたければ行けばいいのに… 「行くな。」 「は?」 「あいつのとこにもう行くなよ…」 何言ってんの? 「じゃあ早く帰せよ…」 また読まれた? 「だってまだ10分も経ってないよ。さすがに不自然。」 もうっ! こっちはハラハラしてるのに。