リビングから出ると、はるき君が階段に座っていた。 「何してるの…?」 小声で話す 「別に。」 こっちも向かずに。 「部屋から出ないでって言ったでしょ?」 「俺は“邪魔しない”って言った。」 「邪魔してる。」 「違う。トイレに行こうとしたの。」 マジか… 怒っちゃったよ… 「ごめん…」 「いーよ、別に」 「うん。………トイレは、廊下をまっすぐ行って突き当たりの左ね。」 「分かった。」 コクンと頷く。 「じゃあね。くれぐれも静かに。」 唇に人差し指を当てて念を押した。