「昔さ、かくれんぼとかしなかった?」 昴が突然、昔を懐かしむかのように言い始めた。 理恵は少し驚きながらも 相づちを返す。 「あぁ、やったな」 「今からやんない?」 「ガキか」 「バカのバカ事に付き合ってくれるんじゃなかったのかよ」 苦笑いしながら、 昴は乱暴に後ろ髪をかきむしった。 「だってダサいだろ。高校生がかくれんぼって」 「遊びに年齢は関係ねェって」 夢うつつと語っている昴だったが、 急に立ち上がり「よいしょ」と呟く。 つられて理恵も立ち上がったが ため息混じりだった。