「お前って分かりやすいよな」 「う、うるさいッ!別に心配してないからな。自惚れるな!」 必死に否定した後、ふぅとため息をつく。 「....ありがと、な」 「え?」 「いや、なんでもない」 昴は遠くを見つめながら言った。 その横顔は理恵から見ると とても悲しげに、 何かを言いたそうに感じられた。 「......」 二人とも黙り込む。 空を見上げても答えは見つからなかった。 雲が視界から流れていく。 風が頬を伝っていく。 木々が静かに揺れていく。 「.......」