「昴くんと仲良さそうだし」

「え!?私と北条が?ありえない......」




時奈はつまらなそうにストローを加える。


一方の理恵は予想外の質問に
驚きつつも答えた。


校内では『犬猿の仲』と言われているから
仲がいいはずがない。


そう確信していた。




「でもさ~喧嘩するほど仲が良いって言うし。何気にお似合いじゃん」

「あり得ないあり得ない。そんなの世間知らずの妄言だ」

「そうかな~?ウチはお似合いだと思うけどな~」




時奈は残念そうにコーヒー牛乳を
吸い上げる。


甘い香りが漂った。




「お似合いとか、ないない!」




理恵は露骨に嫌そうな顔をして言う。