「小春。桜君ともういいのか?本当に」

「うん。分からないんだもん」

その時ふわっと白いものが窓の外をすぎていった。

「……雪だぁ」

「だな。今年も冬だな」

「冬……だね」

あたしの目から一筋涙が頬を伝った。