すると携帯が鳴った。 電話か・・・ 誰からだろう。携帯をみると結城からだった。 「もしもし?」 『あ、花梨か?』 「そうだよ」 『ごめんな花梨、誕生日祝えなくて』 「覚えてたんだ」 『あたりまえ』 そう言って電話ごしでクスッと笑った。 『じゃあ俺、撮影だから』 「うん、頑張ってね」 『おう!あと花梨、仕事終わったら家行くから待っとけよ』 「わかった」 『じゃあな』 結城はそう言うと電話が切れた。