事務所に行くと社長が座っていた。

「花梨、なんで呼ばれたかわかるかしら」

「はい、わかっています。」

「そう、なら言わせてもらうけどリボンを引退してほしい」

そう言われるのは覚悟の上だったけどいざ言われるときつかった。

「あたしはリボンを辞めたくありません。確かに結城とは付き合っています。でもアイドルは恋愛をしてはならないのでしょうか?あたしだってみんなと同じ人間です!恋愛をする権利があると思います!あたしはそれにリボンが大好きです。リボンを続けたいんです!」

あたしは頭を下げた。

「ふふ、花梨らしい答えが返ってきたわね。いいわ、顔をあげなさい。」

顔をあげた。すると社長は笑っていた。

「あの・・・?」

「あなたの意志を確かめたかっただけよ。リボンを続けなさい。でもこれからどうしようかしら?」

「はい・・・」