事の発端はつい一ヶ月前。


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私は普通の朝を迎えた。


「おはよ、深咲(みさき)♪」


「……」


「……深咲?」


「……」


突然グループのボスにシカトされた。


そのときはただ「?」の私だった。


ただ、シカトはずっと続いた。


「深咲いー!一緒に理科のノート運んでくんない?」


「………」


「……深咲?」


「………ちょっと来て」


手首を強く握られ、連れていかれる。


久しぶりに話してくれた深咲の声は、低かった。