「花子、来たよ。」 無人のトイレで呟く。小さくこだましている。 「佳奈!?来てくれたの?」 「うん…っ」 「てっきりもう来ないかと思ってたっ……!!」 そう言って、子犬のように走って来る。 だけど…… 抱き合うことはできず、そのまま私を通りぬけていく。 「………ううっ」 「大丈夫……?」 「…………よしっ。もう平気ぃ!」 あはっ、と微笑む。 花子の笑顔はとても素敵だった。