最初は、声をあげて泣いてたからか…。


「……うるさかった?」


「どうしようもないカンジ……かな」


「ふふ……っ」


この人…素直に心配してくれてる。


私が風邪を引いた時、深咲がかけてくれた声……


去年の担任が面談でかけてくれた、あの声。


そんな声より、心が綺麗な、"声"。


その声に、惹かれた。


話して、みようかな………。


ふと、そう思った。


言葉も、自然と出てきた。


「………あなたこそいつから、ここに居たの?」


「うーん……そうだね……」