夜の中の秘密




その夜、俺は雪が散る路地を歩いていた


その時だ




「終わった…」
と声がした



声の先を見ると静が殺しを終わったところだった



「ぁ、高野君…」

静は、いつも俺の事を高野君と呼ぶ



「あぁ、静さん…」

俺は、いつも静さんと呼んでいる



「今から?」


静が聞いた



「あぁ、静さんは終わったところ?」



「まぁ、そんなところ」




明るい道路へ出ると、また静は緋色のコートを羽織っていた



いつも静は緋色のコートを羽織っている



でも、静には似合っていた




悪の手によく似ている色で…





「じゃ、俺、行くわ」



「うん…」



俺は静と別れ、殺しの場所へ行った