「俺らそんなこと聞いてないんだけど?」

「…」

黙って俯くエリナ

瑛梨奈なんか言ってくれよ…

なんで黙ってんだよ…

なんで知らなかったんだよ、俺

「…ぶっぶぐっぶぐぐぐぐ
ごめっ。ぶっげっ限界。
アハハハッハハハッ」

なんだよこいつ…

哲也は大声で笑う

ムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつく

「そーんなことも知らなかったんだぁ
君らっ

まじウケるっ」

ケラケラと笑う哲也

「なにがおもしろいんだよっ!」

「だってぇー
エリナの家族構成も知らなかったなんてぇー

エリナに信用されてないって事でしょっ?」

し、ん、よ、う、さ、れ、て、な、い?

………

俺の頭にガンとなにかが刺さる

「淕っちがっ「ちがくないだろ?
僕は知っててこいつらは知らなかった
兄弟のことだぞ?
ふつうは教えるばすだしなっ

し、か、も

元WOLFのBOSS 伶斗

教えるべき存在なのに
言わなかったなんてっ信用してないのと

おなじなんだよ」