部屋は乱れており。周りにあるのは
散乱する大量の薬と注射器…

「瑛梨奈これはなんだ」

伶斗は真剣な顔をする

「なんだっていいだろ!出てけよ!!」

「なんだって聞いてるんだだ」

「うるさい!」

「えりっ!」

「…っお願いだから出てって」

お願いだからわたしを暴かないで

ぎゅっ

伶斗はわたしを抱きしめた

「はなせ!はなせ!」

わたしは暴れる

「離さない!
ごめん、瑛梨奈こんなになるまで
気づいてやれなくて」

ポロポロと伶斗が泣きながら何回も何10回も
謝ってきた

「知らない、離せ!!」

「瑛梨奈こんなお兄ちゃんでごめん。ごめんな。俺お兄ちゃんなのに」

「っー泣いてんのかよ…っもぅいいよ」

「ごめん、ごめん、エリ」

それでも伶斗は泣き止まない

「伶斗。もういいて…それより
朝ごはん食べるんだろ?」

きっとそうすれば伶斗は泣き止む

「っっうん!」

見事に伶斗は涙をぬぐい泣き止んだ