俺は走って2人に抱きついた

「うわぁーあぁぁん」

幼い子のように泣きわめく

「よし、よし」

母さんが俺の頭をなでる

「ごめんな、突然いなくなってしまって」

父さんはいった

「ほんとだよ…
あの日から、全部変わっちゃって
もう、やだよ、幸せになりたい…」

「伶斗」

父さんの顔が真剣になる

「これはな
伶斗の頭の中なんだ
伶斗は今眠っているから
わたしたちはこうしてあらわれることができた」

「でもね、瑛梨奈はな…
あの日から、寝れてないんだ
寝れても仮眠ていど
それじゃわたしたちは入ることができない」