「んーわかったよ」

「やったぁ!!」

女は嬉しそうに教室に戻っていった

俺は壁に凭れ掛かる

「はぁぁぁああ…」

深くため息をついたあと
1人

「まりにあいて~」

そう呟いた。


その日の帰り
瑛梨奈がいないからか
まりは1人で帰ろうとする、そんなまりの後をおう

「ま~りっ」

トンっ

まりの肩に手を乗せる

「…」

まりは少しこっちを見た後また歩き出す

ん?むし?

「まり?」

「…」

まただ
なんで?

「まり!」

次第に早足になるまり

「まり!おいまり!」

俺はまりを無理矢理捕まえる
それは抱きしめる形になった

「わっ!!ごめっ」

「あの女抱きしめた腕でわたしを
抱きしめないで」

まりはそう叫んで走っていってしまった

「…ま、り?」

見られてた。まりに
嘘だろ

嫌でも顔が青ざめているのがわかった