そして

「もーはやいよ~おにーさん♪」

やっと角に奴を追い詰めた

「くそっ!!」

フルボッコにする前に聞かなきゃ

「なぜまりの家の前をうろうろしていた」

「た、たまたまだ!!」

パンッ

イラついた俺は近くにあった缶を思いっきり蹴った

「うそはやめよーね?俺けっこー気が短いの」

これだけ言えばはくだろ

「あの女が…あの女が悪いんだ!」

「あ?」

まりが悪い?

「あの女が俺のことを振ったから!
せっかく彼女と別れてやったのによ!
あの女が先に俺のこと誘ったんだぜ?」

…は…

「なのに、最終的には俺のこと振ったんだ!
だから俺は悪くない!
少し怖い目に合わせてやろうと思ったんだ!」

まりが誘った?
まりはこの男がすきだった?

そんなこと1度も…いや、こんな男のこと信じんな。

「ふざけんじゃねーよ、まりはそんな安い女じゃねー」

「嘘なんがじゃない!
証拠もある」

証拠?
どくんっ
嫌な心臓の音がした