「でも、どーやって捕まえるの?」

あっ…

「…」

「はぁ…口だけか」

まりは呆れたようにため息をもらした

「口だけじゃねーよ
今日から夜まりの家の前俺が見張ってる
そしたら少しは安心するし、すぐに捕まえられるだろ?」

「ばか?」

へっ?
俺まともな事ゆったはずなのに

「今何月だと思ってるの?12月よ
こんな寒い中外にずっといたら死ぬわよ」

たしかに…凍え死ぬ

「わたしの部屋からならみえるわよ」

「へ?」

それって?

「だから、外じゃなくて
わたしの家に泊まりにくればいーでしょ?」

好きな子の部屋なんて…まずいだろ

「ちょっと、どーするの?」

…でも

「よろしくお願いしまーす!!」

まりと少しでも一緒にいられるなら
それでいい

「はいはい、頼んだわよ番犬さん」

「わんっ!」